【GT300】34号車Modulo KENWOOD NSX GT3、新コンビで挑んだ開幕戦は8位でフィニッシュ!【動画】
約3ヶ月遅れでの開幕となった、2020年シーズンのSUPER GT。シリーズ全8戦は変わらないが、再編されたスケジュールでは開催地のサーキットが富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎの3箇所のみとなった。そして開幕戦と第2戦は富士スピードウェイで開催される。
さらにシリーズ前半の4戦は無観客での開催となり、サーキット内で行われるイベントなどもなし。そのため開幕戦は、予選と決勝を同日に行う1dayレースでの開催となった。
開幕戦の前日7月18日に行われた公式練習では雨模様だった天候も、19日には回復。朝9時30分からの予選は、完全なドライコンディションで行われた。GT300クラスに参戦3年目を迎える34号車Modulo KENWOOD NSX GT3は、2シーズンを参戦した大津弘樹選手がGT500へとステップアップを果たしたため、新たにオーストラリア人ドライバーのジェイク・パーソンズ選手が加入。チーム代表兼ドライバーの道上 龍選手とコンビを組む。
予選ダイジェスト
開幕前のテストでは、GT300トップタイムを記録するなど好調さが伝えられた34号車だったが、予想以上に高くなった気温や路面温度に手を焼いたか、Q1を担当した道上 龍選手のタイムが伸びない。Q1は17番手となりQ2進出はならず、決勝レースでは中団グループからの追い上げを誓った。
その後13時40分から早くも決勝レースに向けたウォームアップ走行が行われ、ここでチームは決勝レースに向けた最終セットアップを確認。決勝レースのスタートドライバーは道上選手で、スタートから快調なペースで走行を続ける。ストレートスピードに自信を持つNSX GT3と富士スピードウェイとの相性は良く、道上選手は着実に順位を上げていく。
決勝レースダイジェスト
やがて33周目にピットインすると、ジェイク・パーソンズ選手へとドライバー交代を行った。長身のパーソンズ選手は、道上選手とのドライバー交代ではステアリング本体も交換を行う。そのためピット作業時の所要時間が心配されたが、スムーズにこなしてピットアウト。
日本国内における初レースとなったパーソンズ選手だったが、GT500マシンとの混走もスムースにこなし、順位を8位まで上げてチェッカーフラッグを受けた。決してすべてにおいて満足のいく結果ではなかったものの、練習走行からほぼノートラブルで2日間のレースウィークを走り抜けたピットには充足感が漂い、次戦以降における飛躍を予感させた。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)