【GT500】FRレイアウトの新マシンと新ドライバーコンビによる開幕戦、Modulo NSX-GTは13位でチェッカー【動画】
2020年春、世界を襲った新型コロナウィルスは日本のモータースポーツにも大きな影響を与えた。国内トップカテゴリーであるSUPER GTも、毎年4月に行われていた開幕戦(岡山国際サーキット)の延期を決定した。
主催者であるGTアソシエイションは、のちに大幅に変更したスケジュールを発表。全8戦は変わらないものの、会場は富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、そしてツインリンクもてぎの3箇所のみとなった。そのうち第1戦、第2戦、第5戦、そして第8戦が富士スピードウェイでの開催となる。開幕戦と最終戦はウェイトハンデ無しというルールは変わらないため、シーズンの半分を占める富士スピードウェイをいかに攻略するかが、シリーズチャンピオン争いにおいて重要となりそうだ。
約3ヶ月遅れで迎えた開幕戦、第1戦は予選と決勝を同日に行う1dayレースで開催された。前日の練習走行では雨や霧に見舞われたが、この日は午前の予選・午後の決勝ともにドライコンディションで行われた。
予選ダイジェスト
GT500クラスに出場した64号車Modulo NSX-GTは、今シーズンにドライバーラインナップを一新。ベテランの伊沢拓也選手と、GT300からのステップアップとなる大津弘樹選手がコンビを組む。予選Q1は伊沢拓也選手が出走。13番手となり残念ながらQ2進出はならず、午後15時からの決勝レースに挑むこととなった。
決勝レースダイジェスト
迎えた決勝、15時のスタート時点は気温24度。湿度も58%と、8月にしては過ごしやすい天気のもと行われた。64号車のスタートドライバーは伊沢選手。しかしスタート直後の混戦のなかで、なんと1周目に12号車の日産GT-Rと接触。左フロントを中破してしまう。いったんはコース外へとマシンは弾き出されたが、64号車はなんとか走行を続け、ピットオープンと同時にガレージへ戻る。
メカニックによる修理を受けた64号車は、周回遅れとなったが無事にレースへ復帰。その後、伊沢選手はトラブルなく走行を続け、大津弘樹選手へとドライバー交代。ピットにおける修復時間を取り戻すことはできなかったが、13位で完走して貴重な走行データをチームにもたらした。
第2戦は8月8-9日、同じく富士スピードウェイにて行われる。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)