ホンダアクセスが「ホワイト物流」推進運動に賛同企業として参画。鉄道輸送へのシフトでECO活動にも取り組む
2019年から、政府と企業とが一体となってドライバーがより働きやすい環境づくりを目指す「ホワイト物流」推進運動がスタートした。ホンダ車の純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスは、この「ホワイト物流」推進運動に賛同企業の一員として参画している。
純正アクセサリーの多くは、新車購入の際にディーラーオプションとして同時に注文され、全国のディーラーで装着される。ユーザーが注文した純正アクセサリーを全国のディーラーへ配送する際、ホンダアクセスでは自社倉庫から全国の部品販売会社倉庫までの輸送を、自社で手配している。
そこで輸送に関する法令改正や慢性的なドライバー不足、物流業界の働き方改革などを背景に、ホンダアクセスは「ホワイト物流」推進運動に参画。荷主として従来の輸送体制を見直すことで、法令順守とドライバーの拘束時間短縮や作業の簡易化を図り、持続可能な物流環境を目指していくという。まずは取り組みの一環として、もっとも搬送距離の長い北海道への輸送便を、JR貨物輸送へ移行した。
「ホワイト物流」推進運動に賛同する企業としての具体的な取り組みは、以下のとおり。
【ドライバーの負担低減・安全性向上の取り組みを実施】
幹線輸送部分と集配送部分の分離と、物流システムや資機材の標準化。
構内での荷役作業の簡易化の実現。
【全体最適な輸送体制の構築】
長距離輸送について、船舶や鉄道へのモーダルシフトを遂行。
今回の取り組み推進は、出先倉庫から販売会社の輸送を担当するホンダ部品販売株式会社と共同で活動し、「ホワイト」物流推進運動の主旨に適い、かつ輸送品質と輸送コストの改善およびCO2の削減なども見込めることから、2020年2月13日より本格的な運用を開始した。
今後は北海道だけでなく、同様の移行を全国へ拡大し、持続可能な物流の実現をホンダアクセスとして推進ししていくという。ホンダアクセスは、輸送に関わる方々にとって働きやすい環境づくりを行うことで、モノづくりの根幹を支えている物流を、長く安定的に維持する取り組みを進めていくとしている。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)