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2020年モデルのNSXに新色インディイエロー・パールⅡが新設定!(その1)

ホンダは、フラッグシップ・スポーツのNSXに2020年モデルを設定した。最大のトピックは、ボディカラーにインディイエロー・パールⅡが追加されたこと。これにより2020年モデルのNSXは、全9色のボディカラーとなった。なおパワートレインや外装デザインなどは、2019年モデルから変更はない。

2020年モデルNSXのボディカラーは、以下のとおり。特別塗装色を選択した場合はカッコ内のオプション価格が上乗せされる。

バレンシアレッド・パール(+69万3000円)
ヌーベルブルー・パール(+69万3000円)

インディイエロー・パールⅡ(+8万8000円)
サーマルオレンジ・パール(+8万8000円)
ソースシルバー・メタリック(+8万8000円)
カジノホワイト・パール(+8万8000円)

クルバレッド
130Rホワイト
ベルリナブラック

現行モデルのNSXは、アメリカ・オハイオ州のNSX専用工場であるPMC(パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター)にて生産が行われているため、このインディイエロー・パールⅡは欧州仕様や北米仕様にも同時に設定される。

2019年モデルで設定されたサーマルオレンジ・パールに続く「ハデ系」のボディカラーとなるインディイエロー・パールⅡだが、カラー名の最後にⅡと付けられていることからもわかるように、初代NSXに設定されていたインディイエロー・パールを現代風にアレンジしたカラーとなっている。

欧州仕様や北米仕様にも設定されるインディイエロー・パールⅡだが、現代風にアレンジした「Ⅱ」の開発は、日本のみで行われた。日本人の女性エンジニアを中心とした開発チームでカラーデザインおよび材料の選定が行われ、最終的には2種類の色が候補となった。

その最終候補に絞り込まれた2種類のカラーを実車に半分ずつ(!!)塗装し、あらゆるシーンで確認を行って、今回のインディイエロー・パールⅡが決定されたという。

これまで設定されていた他のボディカラーと比べ、インディイエロー・パールⅡだけに用いられている特別な塗装技術などは特にないものの、3コートパールで高彩度のイエローを実現したのが最大の特徴だ。ほかのボディカラーと同様、サンディングしてからクリアをダブルで吹き付けるという、手間を惜しまない仕上げが施されている。

そんなインディイエロー・パールⅡのカラーリングについて、NSXのLPL(開発責任者)を務める水上 聡氏は、下記のコメントを発表している。

『過去から現在にわたるNSXファンの皆様が心ときめく色をラインアップに加えたいという想いを込めて、新色のイエローを専用開発しました。私たちHondaの大切なスポーツヘリテージをリバイバルさせる事で、時を超えて、大切にしてくださるお客様と共に、また新しい思い出を作っていけたらと考えています』

いっぽうインテリアカラーには変更なく、エボニー、オーキッド、レッド、サドル、インディゴの全5色。こちらはどのカラーを選んでも価格は変わらない。エボニーとレッドには、シートのバックレスト中央部など一部のカラーや素材が異なるバリエーションも用意されているため、全8つのバリエーション展開となる。

なお今回の撮影車両はブラック調の「エボニー」で、シートはセミアリニンレザー×アルカンターラのコンビタイプ。バックレスト中央部に用いられたアルカンターラがルーフライニングにも使用されている。

2020年モデルNSXの車両価格は2420万円(消費税込)となる。後編では、その先代NSXに設定されたインディイエロー・パールとの違いについても紹介する。

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)