2020年モデルのシビック・タイプR(FK8)は世界共通仕様。北米&欧州向けに新設定「Boost Blue」の日本導入は!?
2020年1月10日に開幕した「東京オートサロン」で披露された、2020年モデルのFK8型シビック・タイプR。ホンダ・ブースの中央に置かれた展示車両には発表会の開催前までヴェールがかけられており、プレスカンファレンスの途中にアンヴェールされた。
2020年モデルとなったシビック・タイプRの展示車両は、タイプRシリーズのシンボルカラーともいえるチャンピオンシップ・ホワイトだったが、同日に発表となった欧州仕様&北米仕様では、ボディカラーに新色の「Boost Blue(ブーストブルー)」が追加されることが明らかになっている。
現行モデルのFK8型シビック・タイプRがデビューしたのは2017年。今回発表されたマイナーチェンジにより前期型となる車両を2017年モデルと表記すると、FK8型の2017年モデルには、ブルー系のボディカラー「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」がラインナップされていた。
2020年モデルで追加されたBoost Blueは、このブリリアントスポーティブルー・メタリックに比べてより明るくソリッドな色合いで、発表された画像を見るかぎりでは、S2000タイプS(北米ではS2000CR)に設定されたアペックス・ブルーパールに近い印象を受ける。
ホンダは北米市場において自社のイメージカラーに明るいブルーを使用しているが、スポーツモデルの定番ボディカラーとしても認知度を高めたい意思があるのだろうか。はたして、このBoost Blueがチャンピオンシップホワイトと並ぶ2大人気カラーとなるか、注目したい。
いっぽう日本市場におけるタイプRシリーズのボディカラーといえば、やはりチャンピオンシップ・ホワイトのイメージが強い。その次に連想されるのは、シビックやインテグラの各歴代モデルに設定されてきたブラック系だろうか。
多彩なボディカラーが用意されていたNSX-Rを除けば、ブルー系のボディカラーを採用したタイプRというとDC5型インテグラ・タイプR、またFD2型シビック・タイプRの前期型に設定されていたビビッドブルー・パールが思い浮かぶ。
残念ながら、日本仕様の2020年モデルついて詳細は未発表だが、走りの熟成度合いとともにボディカラーのラインナップについても期待したい。このBoost Blue以外にも、例えば北米仕様の2019年モデルに設定されていたSonic Gray Pearl(ソニックグレー・パール)など、非常に似合っていると思うのだが……
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)