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【動画】王座奪還へ! 新型2020年モデルCBR1000RR-Rファイアーブレードを、世界王者マイク・マルケスがライド!

ホンダのフラッグシップであるスーパースポーツ・CBR1000RRがフルモデルチェンジを受け、2020年モデルのCBR1000RR-Rとして生まれ変わった。2019年秋にイタリア・ミラノで行われたEICMAにて発表されたCBR1000RR-Rは、Moto GPマシン直系ともいえる中身を誇る、新時代のスーパースポーツだ。

EICMAで発表されたCBR1000RR-R Fireblade。跨っているのはLPLを務めた石川 譲氏

まずは車名だが、正しくは「CBR1000RR-R Fireblade」と、なんとRが計4つも備わる。そしてEICMA会場を訪れたメディアの間では「トリプルアール」という呼称が用いられていたという話もあるが、ホンダスタイル96号(2019年12月20日発売)で紹介している石川 譲LPLの言葉によると「アールアール-アール」が正しいとのこと。

お馴染みとなっているサブネームの「ファイアーブレード」だが、じつは従来は仕向地によって存在したりしなかったりしていた。それも今回のCBR1000RR-R Firebladeでは、全世界共通で「ファイアーブレード」の名前が共通して与えられる。

モデルラインナップは、CBR1000RR-R Firebladeのベースモデルと、サスペンションまわりなどが専用チューンとなるSPの2モデル体制。標準モデルはショーワ製の前後サスペンションに、ニッシン製ブレーキキャリパーの組み合わせ(リアのみブレンボ製)。上写真のSPは、前後ともオーリンズ製の電子制御式前後サスペンションを採用し、ブレンボ製フロントブレーキキャリパーを装備する。リアに関しては同一だ。

エンジンは両モデルとも共通で、中身は完全な新設計。81.0mm×48.5mmという超ショートストロークのボア×ストロークを持ち、このプロフィールはMoto GPマシン・RC213Vと同一。従来のCBR1000RRは76.0mm×55.1mmだったから、新型ファイアーブレードがいかに高回転・高出力型に振ったかが想像できる。

4−2−1レイアウトのマフラーは、サイレンサーをスロベニア共和国のアクラボヴィッチ社と共同開発。消音性能を保ちつつ、パワーを絞り出す形状とした。こうして最高出力は217.6ps/14500rpm、最大トルクは11.5kg-m/12500rpmを達成。12年ぶりのフルモデルチェンジで、一気にスーパースポーツのトップクラスに上り詰めた。

そんな劇的な進化を遂げたCBR1000RR-R Firebladeを、2019年シーズンのMoto GPで4年連続シリーズチャンピオンを達成したマイク・マルケスが試乗した動画が公開されている。その表情からも、CBR1000RR-R Firebladeの高い完成度が窺える。

CBR1000RR-Rファイアーブレードの開発を担当した石川 譲さん(右)そして出口寿明さん(左)。写真/吉見幸夫

ホンダスタイル96号(2019年12月20日発売)では、そんなCBR1000RR-R Firebladeの開発者インタビューを紹介している。開発目標をサーキットでのパフォーマンスに明確化し、持てる技術をフル投入して開発された新型CBR1000RR-R Firebladeへの想いは必見だ。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)