【動画】アキュラの新世代スポーツセダン「タイプSコンセプト」がデビュー
ホンダが北米を中心に展開する高級車ブランドのアキュラは、2019年8月15日に開催する『モンテレー・カーウィーク2019』において、次世代スポーツセダンのデザインスタディ「アキュラ・タイプSコンセプト」を発表する。その前日の現地時間8月14日に、オフィシャル画像および映像が公開された。
このタイプSコンセプトは、アキュラのスポーツセダンであるTLXの次期モデルのデザインスタディとも言われており、現行モデルよりさらにロー&ワイドを強調したフォルムが特徴。真横からのフォルムを見ると、たしかに4枚ドアを前提としたデザインとなっている。
基本フォルムはロングノーズ&ショートデッキのシンプルなデザインとしながら、従来のアキュラ各モデル同様の「ダイヤモンド・ペンタゴングリル」や「ジュエルアイ・ヘッドライト」を装備。ただしグリル周辺はクロームメッキのフレームは存在せず、よりスポーティな印象を強めている。
そのほか外装で特徴的なのは、各所に用いられたカーボン素材だ。フロントバンパー左右のエアインテーク周囲と接合されたフロントリップや、サイドステップ、リアアンダー、さらにリアのトランクスポイラーもカーボン製であることが見てとれる。
リアまわりはフロントに比べ、さらに迫力あるデザインとなっている。大きく張り出したフェンダーまわりは、大口径の左右4本出しマフラー、大型リアディフューザーを装着する。
ホイールは前後21インチを装着するが、よく見るとスポークの一部がカーボン素材となっており、特殊な製法を用いて製造されていると思われる。イエローに塗装されたブレーキキャリパーはブレンボ製だ。
このオフィシャル画像や映像が発表された時点では、詳細なスペックについて発表はない。しかし以前より、アキュラでは新型V6ツインターボ・ユニットを開発しているとウワサされており、それが搭載されることはまず間違いない。
またロングノーズをこれだけ強調したフォルムであるだけに、従来のホンダ/アキュラのセダンとはことなり、タテ置き搭載となる可能性も高い。駆動方式はもちろんSH-AWDが組み合わされるだろう。
アキュラ専用モデルだけに、残念ながら日本市場への導入は見込めないだろうが、アキュラは今後発表する各モデルに「タイプS」を設定していくとのことで、スポーツモデルの充実ぶりに期待したい。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)