【2019PPIHC】世界でもっとも高地にたどり着いたアクティ!?
アメリカ・コロラド州にある標高4302mを誇るパイクスピークを舞台に、1916年から開催している「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」は今年も6月30日(日)に決勝を迎える。
このヒルクライムに参戦を続けているホンダ(アキュラ)の社内チームは、今回もNSX2台、RDX、MDX各一台の4台体制で挑むこととなっている。
その社内チームをけん引するのが、オハイオ州在住でホンダR&Dに務めるホンダマン、ジェームス・ロビンソン選手(#902 2019年式 Acura NSX)だが、今回参戦する車両とともにこのパイクスピークに持ち込んだのが、1991年式のホンダ・アクティ4WDだ。
アメリカでは25年ルール(いわゆるクラシックカーという扱い)という制度があり、生産から25年以上が経過した車両であれば、アメリカで販売されていなかった右ハンドル車でも登録することできナンバーを取得できる。
最近はこの制度を利用して、日本国内でしか販売されなかった車両が多くアメリカに輸出されており、このパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム決勝を前にコロラドスプリングスのダウンタウンで行われたファン・フェスタでも、アメリカでナンバーを取得したホンダ・ビートが展示されていた。
このアクティもジェームス選手が個人的に購入した車両。そして今回ヒルクライムレースに合わせて、このパイクスピークに持ち込んだ。さらに練習走行の合間に、パイクスピーク頂上に向かう山岳道路「パイクスピーク・ハイウェイ」を登って、4301mの頂上まで走ってきたという。
「ボクのクルマ、ちょっと遅い」と言いながらも、標高4000mを超えてもしっかりと走ってきたアクティ。社内チームのメンバーとともに、到達地点である頂上にあるサミットの看板の前で記念撮影をして山を下って行った。本人の言う通り、世界で最も高いところを走った軽トラック、なのかもしれない。
(photo&text:Yoshiaki AOYAMA 青山義明)