【Joy耐】見たいけれど見たくない!? Modulo仕様レジェンドのセーフティカー
モータースポーツへの敷居を低く感じられるように、誰でも参加しやすいレギュレーションで行われるレースとして知られるのが『もてぎEnjoy耐久レース(Joy耐)』です。
本誌Honda Styleは、昨年からオートテクニックジャパン(ATJ)のチームにジョイント。マシンはマイチェン後のフィットRS(GK5)で、同車のワンメイクレースである1.5チャレンジカップに参戦している車両で7時間の耐久レースに挑みました。
そのレースの模様は追って別記事で紹介しますが、今年2019年のJoy耐で活躍(!?)したのが、ホンダ・レジェンドのセーフティカーです。これまでツインリンクもてぎの所有するセーフティカーとしては、シビック・タイプR(FD2)が知られており活用されていましたが、今年のJoy耐久ではレジェンドもその雄姿を披露しました。
現行レジェンドは2018年にビッグマイナーチェンジを受けて登場した後期モデルで、五角形の「アキュラ・ペンタゴン・グリル」が特徴ですが、このセーフティカーは2015-2017年にかけて販売されていた前期モデル。ボディサイドにはModuloのロゴが貼られており、足元には19インチのアルミホイール「MG-026」が装着されています。
そしてセーフティカーならではの特徴といえば、ルーフの上にフラッシュライトが装備されていること。純正ルーフレールを使用してマウントされていますが、ベース車両であるレジェンドにはチルトアップ機構付きの電動ガラスサンルーフが全車標準装備となっているため、フラッシュライトはサンルーフを避けるようにやや後方に位置しています。
そんなレジェンド、仕事の役目はセーフティカーなのであまり出動の機会がないほうが望ましいのですが、7時間の長丁場であるJoy耐はアクシデントもつきもの。コース上でストップしてしまった車両を回収するため、68周目から5周にわたって隊列を先導。当日の現地実況放送によると、このレジェンドがレース中の先導車両として使用されたのは初めてだったとか!?
ホンダの誇るフラッグシップらしく、3.5リッターV6に前後3つのモーターを組み合わせたSH-AWDを搭載するレジェンド。その走りっぷりはビッグセダンとは思えない俊敏さも併せ持つだけに、サーキットを走る姿も違和感はない…けれど、やはりセーフティカーはあまりコースを走る機会は少ないほうがいいですね。
そんなJoy耐は、今年が19回目。来年2020年は、20回目の記念大会となります。本誌ホンダスタイルも、今年と同様に参戦できたらと予定中。独特の給油規制があってマシンを「手押し」したり、ピット裏では参戦する各チームが用意する食事のイイ匂いが漂っていたりと、良い意味でほのぼのとした雰囲気が漂うJoy耐を、ぜひみんなで楽しみましょう!
(PHOTO:Yasushi ISHIHARA 石原 康 TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)