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インディカー第4戦ロングビーチ、佐藤琢磨は予選8位から2連勝に挑む

NTTインディカー・シリーズ第4戦、アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチの予選が、2019年4月13日にカリフォルニア州ロングビーチの市街地コースで行われた。

南カリフォルニアらしい、青く広がった空の下で行われた予選、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの30号車Mi-Jack/パナソニック・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨選手は、午前中のセッションでは1分7秒7473で16番手となり、やや苦しさを感じさせた。

しかしわずかな時間で施したセッティング変更が功を奏し、グループ1から挑んだ公式予選セグメント1ではトップタイムとなる1分7秒7245をマーク。セグメント2への進出を果たした。

セグメント2では1分7秒2626までタイムを伸ばすも、周囲のアップ幅には届かず8番手となり、惜しくもセグメント3のファイアストン・ファスト6には駒を進めることはできず、決勝レースに8番グリッドからスタートすることが確定した。

ロングビーチGPで2年連続ポールポジションを獲得したアレクサンダー・ロッシ

ポールポジションを獲得したのは、ホンダエンジン・ユーザーであるアンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシだった。予選セッション終了間際に1分06秒4811というすばらしいアタックを披露し、昨年に続き2年連続でロングビーチ・グランプリのポールポジションを獲得した。2番手には2015年の同グランプリ・ウィナーであるスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が入り、ホンダエンジン・ユーザーがフロントローに並んだ。


佐藤琢磨選手コメント
「今日はレッド・タイヤ(ファイアストンのオルタナティブ・タイヤ)に、マシンを完璧に合わせ込むことができませんでした。セグメント1では赤旗が提示されたため、レッド・タイヤの感触を掴むことができず、どんな反応を示すか確認できませんでした。昨日は少し苦しんでいたので、今朝は1周のセッティングを煮詰めていました。このセットアップで走行したのは予選が最初でした」

「ブラック・タイヤでは問題ありませんでしたが、レッド・タイヤのセッティングについてはもう少し見直す必要があります。明日の決勝レースは8番グリッドからのスタートとなりますが、優勝する可能性も当然ありますが、まずは表彰台に乗れたら嬉しいですね。今年のインディカー・シリーズはものすごい接戦で、とてもコンペティティブな戦いとなっています。戦っている僕たちはとても大変な状況ではありますが、観客の皆さんにとっては最高にエキサイティングなレースをお見せできていると思います」

2019 NTTインディカー・シリーズ第4戦アキュラ・グランプリ・オブ・ロングビーチの決勝レースは、現地時間2019年4月14日の午後に行われる。2013年の同グランプリで優勝している佐藤琢磨選手は、同地における2度目の優勝、そして前戦第3戦アラバマに続く2連勝に挑む。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)