インディカー第4戦ロングビーチGPに「アキュラ」復活！
2019年4月13-14日にカリフォルニア州ロングビーチで開催される、NTTインディカー・シリーズ第4戦ロングビーチ・グランプリ。ロサンゼルス郊外の風光明媚な港町を舞台に開催されるストリート・レースは、1975年のフォーミュラ5000でスタートし、1984年からインディカー・シリーズ（当時はCART）の１戦として開催されてきた。
60号車をドライブするジャック・ハーヴェイ（2018年ロングビーチ・グランプリ）
そのロングビーチ・グランプリは、2019年よりタイトルスポンサーにホンダの高級車ブランド「アキュラ（ACURA）」を迎えるが、このパートナーシップを記念してメイヤー・シャンク・レーシング（MSR）が走らせる60号車は「HONDA」ロゴではなく「ACURA」のエンブレムを掲げて参戦すると発表された。ドライバーは昨年と同様、ジャック・ハーヴェイを起用する。
60号車を走らせるMSRは、主にスポーツカー・レースを軸として参戦を続けており、IMSAシリーズではNSX GT3 Evoを走らせるなどアキュラ・ブランドのセミワークス的存在。2018年からインディカー・シリーズへのスポット参戦を行っており、今年はシュミット・ピーターソン・レーシングをテクニカルパートナーに迎えて年間10戦の参戦を予定している。
60号車の車体にはAutoNationやSiriusXMといったスポンサーのロゴが並び、昨年と同様に乳がん治療研究を支援するための「ドライブピンク」カラーを身にまとう。エンジンカバーとリアウイングのエンドプレートにはACURAロゴ、フロントノーズとフロントウィングには「Caliper A」と呼ばれるアキュラのロゴエンブレムが掲げられる。
なおアキュラ・ブランドを掲げるマシンが北米のトップフォーミュラに参戦するのは今回が２度目。以前は1994年にパーカー・ジョンストンが49号車をドライブし、年間6戦に参戦している。
このパーカー・ジョンストンの北米トップフォーミュラ参戦は、1994〜1997年のわずか４年間（シリーズフル参戦は1996-1997年のみ）と短い期間であったが、1996年のロングビーチ・グランプリでは自身キャリア最高となる２位表彰台を獲得するなど、アキュラとロングビーチの相性は良さそう。
MSRレーシングのオーナー、マイケル・シャンク（2018年ロングビーチ・グランプリ）
2019年のロングビーチ・グランプリは、インディカー・シリーズとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権が共催されるレースだ。日本でいうとスーパーフォーミュラとSUPER GTが同じ週末に開催されるようなもので、シリーズでも有数の多くの観客が集まるビッグイベント。ACURAロゴを抱えるマシンたちの戦いぶりに注目だ。
（text：Kentaro SABASHI 佐橋健太郎）