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佐藤琢磨選手、ポール・トゥ・ウィンで第3戦アラバマを制す

NTTインディカー・シリーズの第3戦は、2019年4月7日(日)にアラバマ州バーバー・モータースポーツ・パークにて決勝レースが行われた。

前日に行われた予選で、今季初のポールポジションを獲得していたレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨選手は、スタートからトップを快走。ピット作業時以外は首位の座を明け渡すことなくリードを保ち、カーナンバー30のMi-Jack/パナソニック・ダラーラ・ホンダをトップチェッカーに導いた。

ポールポジションからスタートした佐藤琢磨選手は、ローリングスタートから抜群のダッシュを見せるとホールショットを奪い、序盤から後続にリードを広げ続ける。そしてピットストップ以外でポジションを落とすことなく、90周のレースの74周をリードする完勝を飾った。

優勝した佐藤琢磨選手を中心に2位のスコット・ディクソン(左)と3位のセバスチャン・ブルデー(右)が表彰台に登壇した

レース終盤までプッシュを続けた佐藤琢磨選手は、2位のスコット・ディクソンに2.3874秒差をつけてチェッカーフラッグを受けた。佐藤琢磨選手のポールポジション獲得は通算8度目だが、ポール・トゥ・ウィンは初めてのこと。そしてロードコースにおける優勝も初となった。

ポールポジション獲得、決勝レースでの最多リードラップ、そして優勝ポイントを獲得した佐藤琢磨選手は、年間通算で99ポイントとなり、シリーズランキング3番手に急浮上した。

次戦の第4戦ロングビーチは、かつて2013年にインディカー・シリーズ初優勝を飾った想い出のレース。自身初の年間2勝目、そして2度目のインディ500制覇に挑む佐藤琢磨選手の活躍に期待したい。

佐藤琢磨選手コメント
「この優勝を僕にもたらしてくれたボビー・レイホール、デイヴ・レターマン、そしてマイク・ラニガンの3人に心からお礼を申し上げます。これまで密接に仕事をしてきたグレアム・レイホールにも感謝しています。今日は、僕もグレアムもとてもコンペティティブでした。(トラブルのため順位を落とした)グレアムに起きたことはとても残念でしたが、チームとして素晴らしいことを成し遂げたと思います」

「最初のピットストップがやや遅かったことについては、No.30を担当するクルーには新しいメンバーもいます。今は練習している最中なので、ピットストップに手間取るのは考えられることです。なにしろ、これはレースなのです。そして皆さんご存じのとおり、僕がミスすることだってあります。なのでそれは構いません。今日のマシーンはとても好調だったので、その後、リードを取り戻すことができました」

「レース終盤にはコースアウトする場面もありましたが、おそらく、あそこまでハードにプッシュする必要はなかったのでしょう。とても密度の濃いバトルでした。本当によかったと思います」