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【Rolex24】2台のアキュラARX-05は惜しくもデイトナ制覇ならず

2019年1月26日(土)の午後2時35分にスタートした、第57回ロレックス・デイトナ24時間レース。世界三大耐久レースにも数えられるこのビッグイベントに、アキュラは最高峰カテゴリーであるDPiクラスに2台のARX-05を走らせた。

インディカーではシボレー・ユーザーのTeam Penskeが アキュラARX-05を走らせた

参戦2年目となるアキュラARX-05は、6号車(J.P.モントーヤ/D.キャメロン/S.パジェノー)そして7号車(R.テイラー/H.カストロネベス/A.ロッシ)というインディカー・シリーズでも活躍中のドライバーを揃え、必勝体制で挑んだ。

DPiクラスは、これまで2年連続でデイトナ24時間を制しているキャデラックを中心にアキュラ、マツダ、そしてニッサンの4メーカーによって争われたが、ニッサンとマツダがトラブルやアクシデントにより順位を下げていくなか、2台のARX-05は10号車そして31号車のキャデラックとトップ争いを展開する。

しかしレースが折り返しに近づく深夜になると、空からは大粒の雨が降り出してコースはフルウェットに。さらに雨は降り続き、早朝にレースは赤旗中断となった。約1時間40分の中断を経て再びレースは再開されるが、コースのあちこちに川が流れるようなコンディションにスピンするマシンが続出。レースはフルコースイエロー(FCY)が頻発する展開となってしまう。

チェッカーまで残り約5時間を迎えるころ、6号車がピットイン。S.パジェノーへとドライバー交代を行うが、その後すぐに再びピットイン。マフラーからは炎が見えたため心配されたが、メカニックの懸命な作業により18周遅れでコースへ復帰する。

孤軍奮闘となってしまった7号車だが、実力派ドライバー3名は大雨のコンディション下でも巧みにマシンを操り、2台のキャデラックとバトルを展開。しかしフルウェットとなったコース上ではあちこちでコースアウトやスピンが続出し、そのたびにFCYとグリーンフラッグを繰り返す展開となる。

デイトナ24時間のルールでは、FCY中でもピットインが許されているため、給油のタイミングによっては順位を下げてしまうことになるが、この不運に見舞われてしまったのが7号車。2台のキャデラックを追いかけるべくコースに復帰するも、レースは残り2時間というところで再び赤旗中断となった。

ピットレーン上に全車が整列しドライバーもマシンを降り、ピットにて待機するなか、コース上では懸命に雨水を排除する作業が行われた。しかし作業するそばから雨脚が強くなるような状況ではレース再開は叶わず、2時間の中断を経て午後2時35分を迎え、チェッカーフラッグが振られた。

最終リザルトは7号車(R.テイラー/H.カストロネベス/A.ロッシ)が総合3位(DPiクラス3位)、6号車(J.P.モントーヤ/D.キャメロン/S.パジェノー)が総合8位(DPiクラス6位)となった。

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)