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【19NAIAS】アキュラ・ブースはトリコロールで全車両を展示!

2019年1月14日〜15日にプレスデーが行われた、2019北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)。自動車大国アメリカらしく、各メーカーのブースにはコンセプトモデルや新型車両だけでなく、北米市場で販売される車両をフルラインナップ展示するメーカーが多い。

ホンダが北米市場で展開するラグジュアリー・ブランド、アキュラも全ラインナップを展示。その車両展示はボディカラーごとに分かれた3列構成となっており、奥からホワイト、ブルー、レッドの順で各車両が並べられた。

ホワイトの列中央に展示されたのは、フロントグリルがボディ同色化されたNSXの2019年モデル。ボディカラーはカジノホワイト・パールのカーボンエクステリアパッケージ装着車で、発売から3年目を迎えた現在も注目度は高かった。

V6エンジンに2つのモーターを組み合わせるMDXハイブリッド。エンジンは気筒休止機構付きの3リッターV6SOHCを搭載する

NSXの左隣に展示されたのは、2018年モデルで追加設定されたばかりのMDXハイブリッド。RLX(日本名レジェンド)と同じく、フロントにV6エンジンを横置きし、左右後輪それぞれに計2個のモーターを備えるモデルだ。

外観におけるガソリン車との違いは、左右フロントフェンダーに備わるエンブレムくらい

駆動方式はもちろんスポーツハイブリッドSH-AWDで、トランスミッションは7速DCTを組み合わせる。ガソリンエンジン車がComfort/Normal/Sportと3つのドライビングモードが選択できるのに対し、MDXハイブリッドはSport+を加えた4つから選ぶことができる。

RDXが搭載する2リッター直噴ターボは、最高出力272hp/6500rpmを発揮する

いっぽうNSXの右側に展示されたのは、スポーティさを強調した都市型SUVのRDX。現在、アキュラが推し進める「プレシジョン・コンセプト」を内外装のデザインにフル採用した第一弾であり、「新世代アキュラ」を象徴するモデルといっていい。こちらもSH-AWD搭載グレードが用意され、現在のアキュラ・ブランドを販売上で支える両輪である「飛車角」の2台がNSXを支えるように並べられた。

MDXに比べて外観からもスポーティさを強調するRDX。左右出しのマフラーエンドはスラッシュカット形状を採用

中央列となる2列目には、ILXやRDXのスポーティグレード、A-specが展示。専用デザインのホイールやカーボン製のエアロパーツを標準装備するスポーティパッケージである。

アキュラのセダン・ラインナップにおいてエントリーモデルとなるILXは、2019年モデルで完全刷新された。エンジンは2.4リッターDOHC i-VTECで、最高出力は201hp@6800rpmを発揮。8速DCTが組み合わされる。

昨年2018年のデトロイト・ショーで発表されたミドルサイズの都市型SUV、RDXにもA-specが追加設定。カーボン製エアロパーツや専用20インチホイールを装着し、外装部品の一部をブラック塗装とすることで、車両全体に精悍さを与えている。

2019 RDX A-spec

そしてレッドのボディカラーが並ぶ最前列には、アキュラ・ブランドを代表するフラッグシップ・セダンのRLXと、スポーティセダンのTLX A-specが展示された。

3.5リッターV6SOHCと2モーターを組み合わせるRLXスポーツハイブリッドSH-AWD。システム最高出力は371hpを誇る

RLXは、日本でもレジェンドとして販売されているアキュラ&ホンダのフラッグシップ。日本仕様のレジェンドはスポーツハイブリッドSH-AWDのみのモノグレードだが、北米仕様のRLXはハイブリッドシステムの備わらないFFモデルもラインナップする。

日本市場未発売のTLXは、スポーティパッケージ装着グレードのA-specを展示。2.4リッター直4、3.5リッターV6のどちらにも設定され、カーボン製エアロパーツや専用デザインの19インチホイールなどを標準装備する。

駆動方式は2.4リッター直4がFF、3.5リッターV6はFFのほかSH-AWDもラインナップされる。全モデルに共通して、A-specはシャークグレー塗装された専用19インチホイールに245/40R19サイズのタイヤを組み合わせる。

さらにレッドカラーの最前列にも、フラッグシップSUVのMDXを展示。こちらはガソリンエンジン車のSH-AWDモデルで、外装色はパフォーマンス・レッドパールとなる。

ガソリンエンジン車は3.5リッターV6を搭載し、最高出力はFF/SH-AWDともに290hp@6200rpm。最大トルクは267lb-ft@4700rpmとなる。なお2019年モデルより、このMDXにもスポーティパッケージのA-specがラインナップされる。

日本市場に投入されているモデルが、最上級セダンのRLXとスーパースポーツのNSXだけということもあって、国内のホンダファンにとっては馴染みの薄いアキュラの各モデル。しかしラグジュアリーブランドでありながら、従来の高級車の価値観に捉われないボディカラーやスポーティパッケージが設定されているなど、ホンダらしさを感じさせるラインナップとなっている。

日本市場導入は正直なところ期待薄ではあるが、並行輸入新車を取り扱うショップなどでは購入が可能なケースもあり、興味のある方はぜひ相談してみてはいかがだろう。

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)