タイガー・ウッズが勝った名門コースでプレイ!!
2018年のインディカー・シリーズ第14戦、”ABCサプライ500″が行われたポコノ・レースウェイは、ペンシルベニア州にある。マンハッタンからでもクルマで2時間ほどの距離なので、ニューヨークで勤務する友人と、ロングアイランドの伝統あるパブリックコースでゴルフをすることになった。
プレーしたのは、2002年と2009年にメジャーのひとつであるUSオープンが行われ、来年はこれまた世界4大トーナメントのひとつであるPGAチャンピオンシップ開催が決まっているベスペイジ・ステイト・パークのブラック・コース!
実はこの夏にコネチカットへ取材で行った際にもチャレンジしたんだけれど、悪天候でラウンドできず。2度目の挑戦で念願が叶うことになった。
1932年創業のベスペイジは、レースに例えるならインディアナポリス・モータースピードウェイ並みに伝統も名もあるコース。2002年のUSオープンで勝ったのは、あのタイガー・ウッズだ。
ベスペイジ・ブラックは、「ヘタはお断り」的看板があることでも有名な難コース。何が難しいかというと、まず距離が長く、レイアウトはスキルを求める。
グリーンは小さ目で、ラフはやたらと密度が濃くて一度入ると脱出するだけで精一杯になる。しかも、同じ施設内にいくつかコースがある中で、ブラックだけはカートが使えない。プレイヤー全員が歩いて18ホールを回らないとならないってこと。
手押しのカートを貸してもらえるが、上り坂では邪魔になることもあると考え、自分で担いで回ることにしたが、ラウンド終盤はかなり足にキテいた。
プレーを終えて考えたのは、「キャディーを雇うべきだったかな?」ということ。キャディーなんて”おこがましい”感じがあるのと、100ドルぐらいはかかるだろうと倹約したけれど。
でも、そう何度も来れない名門コースということを考えたら、ショットごと、グリーンごとにアレコレ攻略法を教えてもらい、ボール探しでも頼れるプロフェッショナルを雇うのは正解かもしれない。体力消耗を抑えれば、パフォーマンスも最後までヘボなりに高く保てるしね。
とか言いつつ、今回は、「自力で担いで良かった」というのが素直な感想。苦しみながら18ホールを回ったからこそ得られる満足感が間違いなくあったからね。また行きたい。
(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
「ジャック・アマノのINDYCARレポート」もよろしく!