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インディカー第10戦ロードアメリカ、ニューガーデンが優勝

青い空、暑過ぎない天候、濃い緑、アップダウンのある高速サーキット。インディカー・シリーズ第10戦ロードアメリカのレースに集まったファンは、この週末をおおいに楽しめたことだろう。

優勝は昨年度シリーズチャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。ポールポジションから今季3勝目を挙げたが、最近の5戦で上位フィニッシュしていなかったためにポイントランキングは4番手に留まる。

予選3位からスタートで2位に浮上、ニューガーデンにプレッシャーをかけ続けたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)だったが、攻略はならず。しかし、デトロイトのレース2で優勝している2012年チャンピオンはポイントランキングで2番手につけ、2回目のタイトル獲得を狙っている。

インディ500ウィナーのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、予選2位のグリッドを得るもスタート直後にエンジントラブルに見舞われる不運。それとは対照的に、予選8位だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が3位まで順位を上げて今季5回目の表彰台に上がり、ポイントリーダーの座を守った。

今季のディクソンはこれまでの10戦で2勝し、トップ10圏外は1回だけ。6位が2回あるものの、残りは全部トップ4フィニッシュ。今年も安定感は驚異的だ。5度目のシリーズチャンピオン獲得は十分に期待できる。

そして佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、大活躍の4位。今季の自己ベストリザルトを記録した。

「とてもよいスタートを切って4番手まで浮上できた」と語る琢磨選手は、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)をパスして3位に浮上したが、その直後にロッシの強引なアタックを受けただけでなく、ついには体当たりとも思える接触でコースサイドに押し出され、5位に後退。

しかし、ロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、ロッシをパスし返してファンから大歓声を浴び、4位を取り戻してゴールした。

「これがシーズン開幕戦だったら嬉しいのに……。今年はこういうレースを戦えると思っていたので。シーズンが後半戦に入ったところで、やっと僕らのチームらしい力強いレースを戦うことができた。シリーズで一番難しいロードコースでタイヤマネジメントも成功させ、上位を走り続けて4位フィニッシュ。シーズン後半戦が楽しみになった」

レース後の佐藤琢磨選手は、目を輝かせてこう語ってくれた。

(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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