ロードアメリカで佐藤琢磨は今季ベストの4位フィニッシュ
2018年6月24日（日）、アメリカ・ウィスコンシン州のロードアメリカにおいて、インディカー・シリーズ第10戦の決勝レースが行われた。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 MIジャック・パナソニック・ダラーラ・ホンダに乗る佐藤琢磨選手は、今季最高位となる4位でチェッカードフラッグを受けた。
7番グリッドからスタートした佐藤琢磨選手はウィル・パワーとセバスチャン・ブルデーをパスすると、続いてロバート・ウィッケンズも攻略。4番手まで順位を上げてオープニングラップを終える。
そして4番手のまま13周目にピットストップを行い、ピットサイクルが一巡した数周後にスコット・ディクソンがピットに入る頃には再び4番手に浮上。27周目にも4番手からピットインすると、アウトラップでロバート・ウィッケンズをパス。
やがてターン5でアウト側にいたアレクサンダー・ロッシがターン6で強引な動きを見せて佐藤琢磨選手をコース外に押し出し、これで5番手に後退した。そのロッシにトラブルが起きてピットストップを行う38周目まで、琢磨選手はこのポジションを守り続けた。
その後、41周目にピットッストップを行うと再び4番手に浮上。55周目にチェッカードフラッグが振り下ろされるまで、そのままの順位で走りきった。佐藤琢磨選手にとって今季ベストの成績であると同時に、通算7回出走したロードアメリカのレースとしても過去最高位にあたる。
次戦第11戦アイオワは、7月8日に決勝レースが開催される。
佐藤琢磨選手コメント
「今日のマシーンには速さがありました。表彰台を逃したことは残念ですが、そのためにはもう少しスピードが必要でした。声援を送ってくださったファンの皆さんにお礼を申し上げます。ロードアメリカのレースは今回も素晴らしいものとなりました。シーズン当初は苦戦を強いられ、大きく遅れをとってしまいましたが、グレアムと僕はエンジニアリング・チームと密接に連携をとり、たくさんの物事をシェアしてスピードを取り戻してきました。レースではいいスタートを切り、心から楽しみました。レース中に（ロッシと）サイド・バイ・サイドになり、激しく押されたことは不満に思っています。それでも最終的には順位を取り返し、表彰台に迫ることができました。ハイレベルなプロフェッショナル・レーシングでは、互いに押し出すようなことはすべきでないと思います。僕は彼のためにスペースを空けたのに、彼はイン側に迫ってきました。彼は勢いを止められずに僕に迫り、そして押し出しました。これとまったく同じことを彼はスタートでウィッケンズに対して行ったのに、審査委員が何の裁定も下さなかったことに驚いています。サイド・バイ・サイドはかまいません。でも、接触しないで欲しい。この週末、メカニックたちは素晴らしい働きをしてくれました。この勢いをアイオワでも保ちたいですね」
