佐藤琢磨選手のスペシャル・ヘルメットがオークションに
2017年、世界三大レースのひとつである『インディ500』を、日本人として初めて制覇した佐藤琢磨選手。今季はチームを2012年に所属した「レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング」に移籍(復帰)して心機一転、インディカー・シリーズ参戦9年目のシーズンを戦っている。
今季のインディカー・シリーズは年間17戦で行われ、インディ500は第6戦に開催されるが、その前哨戦として開催される第5戦インディカー・グランプリ(現地時間5/12決勝)において、佐藤琢磨選手はスペシャル・ヘルメットで参戦。そのヘルメットは、レース終了後にチャリティ・オークションに出品されるとのこと。
今回、インディカー・グランプリにおいて佐藤琢磨選手が着用するヘルメットは、昨年2017年のインディ500優勝を記念したスペシャルデザイン。インディ500ウィナーの象徴である、Borg Warner Trophy(ヴォルグワーナー・トロフィー)の持ち手部分をモチーフとしたデザインが両サイドに大きく描かれている。
またヘルメット正面から後頭部にかけては、今季、佐藤琢磨選手がドライブする30号車「MIジャック・パナソニック・ダラーラ・ホンダ」のノーズ部分と同様のデザインとされた。2色のクロームブルーを用いたカラーリングは、佐藤琢磨選手が細部にまで拘ってデザインしてもらったもので、ヘルメットを被ってマシンに乗り込んだ際、溶け込むような一体感を表現したという。
このスペシャル・ヘルメットは、レース終了後にチャリティオークションに出品され、オークションの収益は佐藤琢磨選手が2011年に活動を開始した東日本大震災の復興支援プロジェクト「With you Japan」に寄付される。
佐藤琢磨 選手
「インディカーでは、“マンス オブ メイ”を様々なイベントやセレモニーで盛り上げます。今年、僕はディフェンディングチャンピオンとしてインディ500を戦いますが、その前哨戦となるインディカーグランプリを盛り上げたいと考え、今回スペシャル・デザインのヘルメットで挑むことにしました。僕とマシンが一体となるようにデザインされており、インディ500の2連覇に向けて、まずはインディカーグランプリで最高の走りをするつもりです。レース後、このスペシャル・ヘルメットはチャリティオークションに出品しますので、是非ご協力ください!」
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)