【GT300】開幕戦・岡山の決勝レースは、ほろ苦い結末に
迎えた決勝日も、予選日と同様に岡山国際サーキットは不安定な天候に見舞われました。前日の突き刺さるような寒さは多少和らいだように思われましたが、決勝レースの数時間前には、雪の混じる雨が降った時間もあったほどです。
決勝レース前の唯一の走行時間である20分間のウォームアップ走行時は曇り。路面はドライコンディションではあるものの、タイヤを暖めるには厳しい気温と路面温度のなか、走行が開始されました。スタートドライバーは道上龍選手。14番手で20分間の準備走行を終え、決勝へ向けて最終調整が行われました。
そしていよいよ、2018 SUPER GTの開幕戦が始まりました。決勝レースは、まず白バイ隊の先導によるパレードランが行われ、そして1周のフォーメーションラップの後にローリングスタートにより82周のレースが始まりました。
16番手からスタートした34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3のスタートドライバーを務めたのは、道上 龍選手。スタート直後の混乱を無事に乗りきり、さらに0号車をバックストレートでオーバーテイクする事に成功。しかしその先のアトウッドコーナーで多数のマシンが渋滞のように密集するなかで、他マシンからの追突を受けてしまいました。
幸いなことにレース続行に支障はなく、34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3はそのままコースに留まり走行を続けましたが、接触によりマシン後方のマフラー出口が変形してしまい、ストレートスピードが伸びないという状況になってしまいます。
そんな状況下、34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3は17番手で走行を続けます。9周目には、3番手からスタートした11号車がトップポジションをオーバーテイクするなど、順位が激しく入れ替わる展開となったレースでしたが、GT500のトップ集団が追いつくとバトルはさらにヒートアップ。34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3はトップから約12秒差で走行をしていましたが、徐々にその差を10秒台に縮め、前方車両と0.3秒差でバトルを繰り広げました。
GT300のトップ争いはさらに激しさを増すなか、17周目に34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3はバックストレートエンドで前方車両とクラッシュ! マシンはフロント周りに大きな損傷を負い、ピットインを余儀なくされました。その後はチーム一丸となってマシン修復に努めましたが、レース中の修復が難しいと判断しチームはリタイアを決断しました。
チーム「Modulo Drago CORSE」として初レースとなる2018 SUPER GT開幕戦はリタイアとなりましたが、次戦第2戦はオフシーズンテストでも好調だった富士スピードウェイでのレースとなります。チーム一丸となり、まずは完走とシリーズポイント獲得を目指します。
(text:Leah MIZUMURA 水村リア)