L.A.からアリゾナ州フェニックスまでロングドライブ!
インディカー・シリーズはウェストコーストスウィングで、フェニックス/アリゾナとロングビーチ/カリフォルニアの2連戦。LAには水曜に到着し、木曜朝にフェニックスに向け、Civicで出発した。入国審査に時間がかかって乗り継ぎに間に合うかハラハラドキドキ……とか、預けてた荷物をワザワザ受け取ってまた預けて、次の空港まで届くのか心配させられ……なんて飛行機の旅は、最小限にしたいですからね。
トーランスからフェニックスまで、380マイルをゆったり7時間半かけて走った。もう激走ツアーはやらないことにしてる。1990年だったかにインディアナ州インディアナポリスからフロリダ州タンパまで給油と食事以外止まらない16時間ドライブを敢行したのは、バッテリーが死にかけてて一泊したら再始動ができないかも、という事情もあってのことだった。
その数年後には、ジョージア州アトランタで新しいレーシングマシンのシェイクダウンを取材することになってたんだが、これが1日遅れ、2日遅れ……となって、いよいよ翌々日にはインディカー・レースがペンシルベニア州で始まるって時にギリギリ終了。一路ニューヨークへと向かい、ヘロヘロになりながら16時間=1000マイルを走ってJFKに到着すると、日本から来た友人がちょうどターミナルから出て来た。奇跡的タイミングだったな、アレは。
ロングラン3回目は自己最長。オハイオ州アクロンからマイアミまでで、1200マイル以上あった。アトランタを越えたあたりか、フロリダ州に入ったぐらいで泊まろうと思ってたんだが、勢いがついちゃってそのままマイアミまで走ってしまった。翌日が使い物にならないから、あまり意味ないんだよね、徹夜と同じで。
今回はHonda Civic Touringを試乗させてもらっている。エンジンは1.5リッター・ターボで最高出力は174HP。室内も広々だし、最高制限速度75mphのインターステイト10(I-10)を余裕でクルージングして行った。昔レーシングコースのあったリバーサイドを超えると、完全な砂漠地帯。それでもゴルフリゾートとして有名なパームスプリングスがある。
I-10沿いと言えば、膨大な数の風力発電用・巨大ファンが林立する、ちょっと異様な風景を経験できる。カジノ&ホテルとか巨大なアウトレットモールもある。ここのモールには有名ブランドがズラリと入ってる。ナイキ、アディダス、プーマ、アンダーアーマー、アシックスといったスポーツブランドから、ビラボン、リップカールといったサーフブランドもあるし、グッチ、バリー、アルマーニ、バーバリー、モンクレール、ボスなんてヨーロッパの高級ブランドも。さらに、ブルックスブラザースやポロラルフローレン、アウトドア系のノースフェイスやエディバウアーなどなど、120店舗ぐらいあるという話だ。
ガソリン補給は2回した。もしかしたらゼロでの走破も可能かもしれないけど、砂漠の一本道でガソリン残量を気にしながら走るのはツライから、早め早めに給油していた。ガソリン価格はカリフォルニアが3.549ドル/ガロンで、アリゾナが2.969ドルと結構大きな差があった。でも、「アリゾナに辿り着けば安いガソリンが入れられる」とか無理はしないでくださいね。
ランチとコーヒー・ブレイクもそれぞれ1回。ランチはステーキ(恒例化か?)。コーヒーは、ブライスなんて砂漠の小さな街にもスターバックスがあったので、つい嬉しくなって。
(text:Hiko AMANO 天野雅彦)
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