2018 SUPER GT 開幕直前の公式テストが開催!
いよいよ2018年のSUPER GT開幕まで2週間となった3月24-25日の週末、富士スピードウェイにおいて開幕前最後のSUPER GT公式テストが開催された。前週の3/17-18には開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットにおいて公式テストが行われており、GT500/GT300とも多くのチームが2週連続での参加となった。
そんななか、今季よりGT300クラスに参戦するModulo Drago CORSEは朝10時の走行開始とともにコースイン。精力的に走行を行い、一時はGT300クラスの上位に#34 Modulo KENWOOD NSX GT3の名前を刻むなど好調ぶりを感じさせた。
2日間に渡って行われるテストの初日24日は、午前(10:00-12:00)と午後(14:00-16:00)の2セッション。午後の走行枠の最後には、GT500とGT300それぞれ10分ずつの占有走行時間も設けられた。時折り晴れ間も覗くなど天候には恵まれたが、気温は上がらず風も冷たいコンディションで行われた。
午前・午後の両セッションとも大きな接触などはなかったものの、コースアウトやタイヤトラブルなどにより3度の赤旗が提示されたが、#34 Modulo KENWOOD NSX GT3はノートラブルでテストをこなした。今回のテストの主な目的としては、シーズン中に使用するタイヤのコンパウンドを選び出すことと、マシンの理解度をさらに高めること。
そのため予選を想定したアタックラップは行わず、道上 龍選手と大津弘樹選手はともに46周ずつを走行した。ベストラップは道上選手が記録した1分37秒681だが、大津選手も1分37秒696をマーク。GT300勢のなかで13位となっている。
なお24日の走行では、GT500は#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが1分28秒055でトップタイム。以下、2番手は#19 WedsSport ADVAN LC500、3番手に#6 WAKO’S 4CR LC500とレクサス勢が続く。ホンダ勢の最上位は6番手に#100 RAYBRIG NSX-GTとなった。そしてGT300は#55 ARTA BMW M6 GT3が1分36秒229でトップ。2番手に#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS、3番手は#7 D’station Porscheとなっている。
走行を終えた道上&大津両選手に話を聞いてみたところ、『ここまでノートラブルで来ているので、すごく順調にテストを重ねることができています。今日は路面温度も低いけれど、NSX GT3はフロントタイヤの暖まりも悪くなく、岡山国際サーキットに比べると”向いている”という気がします』(道上選手)と手応えを感じている様子。
大津選手も『走るごとにマシンに対する自分の理解度が高まってきているのを感じ、すごく乗りやすいです。今日はあまりタイムを気にしないで走りましたが良い位置にいますし、本当にシーズンが楽しみです』とのこと。
『ただドライバー交代の練習はもっとしないといけないです(笑)』とは道上選手。ピットでのドライバー交代時、降りたドライバーは次に乗り込んだドライバーのハーネスを締めたりといったサポート作業があるが、これまでのテストでは【道上→大津】への交代がほとんどで、【大津→道上】への交代パターンはこの日が初めて。
SUPER GTのキャリアも長い道上選手はこの作業に心配はないものの、初参戦となる大津選手は『最初はすごく戸惑いましたし、どうサポートしたらもっと素早く締めれるのか、まだ手探り状態です』だそう。
今年のSUPER GTは、ここ富士で500マイル(800km)レースが行われるほか、Modulo KENWOOD NSX GT3は鈴鹿10時間耐久レースへも参戦するため、ドライバー交代を含めたピットワークの時間短縮もレース結果を大きく左右する要素となる。
2018年シーズン開幕戦まであと2週間。Modulo Drago CORSEはチーム全員でさらなるレベルアップを誓い、初のシーズンに挑む。
(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)