Honda好きが堪能できる、Hondaスピリッツ溢れる情報誌
  1. TOP
  2. OTHERS
  3. 【動画】Vツイン搭載のハイパワー乗用芝刈り機が登場!

【動画】Vツイン搭載のハイパワー乗用芝刈り機が登場!

ホンダは、造園や緑化管理などに適した乗用芝刈機「HF2417」を、4月6日(金)より日本全国のHondaパワープロダクツ特約店で発売する。

このHF2417は、排気量530ccのVツインエンジンを搭載した乗用芝刈機。芝刈機といえば手押しタイプが一般的だが、乗用と明記されているとおり、運転手が車体に乗り込んで操作する大型のモデルだ。

HF2417のボディサイズは、全長2445×全幅1060×全高1230mm。スリムな車体ながら1020mmのワイドな刈幅を確保していることが特徴で、高い作業性を実現。芝を刈る2つのブレードを同期しながら回転させる「ツインブレード同期システム」を採用し、旋回時の刈り残しを軽減し、効率良くきれいな仕上がりを追求している。

エンジンは強制空冷4ストローク V型2気筒OHC。最大出力は15.4 PS/3600rpmを発揮する

ドライバーは車体にまたがるように乗車し、ステアリングで車体の方向を操作。そして右足のフットレバーは油圧式無段変速機(HST)で、ペダル操作により車速を自在にコントロールできる。


車体中央に装着された2つのブレードが回転して草を刈っていくが、その刈刃の高さは乗車したまま、片手操作で調節が可能。約29mmから90mmまでの7段階から選ぶことができ、目的に適した刈り高さで作業を行えるのも特徴だ。

このHF2417の価格は82万800円(税込)、年間販売予定台数150台とのこと。

ところでホンダの乗用芝刈機と聞くと、以前2014年に、UKホンダがオートバイVTR1000Fの995ccV型2気筒DOHCエンジンへと換装し、芝刈機の最高速度ギネス記録を樹立したというニュースがあった。

最高出力はノーマルの約5倍となる109馬力まで高められ、パドルシフト付き6速トランスミッションや、クロームモリブデン鋼を用いて新たに製作された軽量高剛性フレームなどを採用し、最高速度は187.6km/h。0-100km/h加速は4秒という性能を誇るモンスター芝刈機だ。

こちらのベースモデルはHF2620型で、日本国内には販売されていない、さらに車格が大きなモデル。なお現在はフルモデルチェンジを受けてHF2622へと進化しており、エンジンは688ccで、刈り幅は1200mmとのこと。

そんな前回のチャレンジはなんとまだ終わっておらず、5年を経て、UKホンダはこのモンスター芝刈機をさらにパワーアップ。エンジンはVTR1000FのVツインから、CBR1000RRファイヤーブレードの直列4気筒に変更。最高出力192PSを誇る超スーパースポーツのエンジンであり、80PS以上のアップとなるため、2014年の記録更新はほぼ間違いないだろう。

そして『記録更新は間違いない。ただしマトモに走りさえすれば…』そんな注釈も、この制作メンバーを見れば不要だろう。製作を担当するのは、シビック・タイプRでBTCC(英国ツーリングカー選手権)に参戦しているチーム・ダイナミクスのエンジニア。ステアリングを握るのは元英国カート・チャンピオンの女性ドライバー、ジェシカ・ホーキンスだ。

盤石の体制で挑む『世界最速の芝刈機』速度記録更新のニュースも気になるが、こんなバカバカしいこと(大好きです)に本気になれるのが、やっぱりホンダらしいと思ったりして。UKホンダがやってるのだから、日本のホンダもぜひHF2417をベースになにか面白いことにチャレンジしてほしい。RC213V-Sのエンジンを搭載しちゃうとか……

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)