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Modulo Drago CORSEのNSX GT3がシェイクダウン!②

前日に富士スピードウェイに降った雪のため、ピットロードは凍結の上に雪が降り積もるというコンディション。そのため午前中の走行はキャンセルとなったが、お昼を迎える頃から天気は回復。コースも全面ドライとなり、Modulo Drago CORSEのNSX GT3も走行準備が進んでいく。

ピットに運び込まれたマシンは準備万端、しかしピットロードは雪かきが終了しても路面の凍結が溶けず、午後1時40分からの走行ではパドック側からコースイン。最初のドライバーは道上 龍選手が担当した。

まずは車両チェックということで、インラップの後に一度パドックに戻ってマシンチェック。そして再びコースインすると、その後は連続して周回を行った。走行枠いっぱいまで走ってパドック側からピットに戻り、フィードバックを監督に伝える姿は、傍目からもマシンの印象は良さそうだ。

そして午後の2本目は、最初の数周を道上選手がドライブしたあと、いよいよ大津選手がコースイン。道上選手は『乗りやすいクルマだから、普通に走れば大丈夫』と大津選手に声をかけて送り出した。

大津選手はGT3車両はもちろん、左ハンドルの車両もハコのレーシングカーも初めてとのこと。初ドライブらしく丁寧に走行をこなしつつ、少しずつペースを上げてコーナリングを楽しむようなそぶりを見せるなど、大物ルーキーらしい片鱗を見せた。

最初にNSX GT3の走行を担当した道上選手は、マシンの印象をこのように話してくれた。

「まずはトラブルなく、順調に走行をこなせたことを嬉しく思います。マシンは非常に乗りやすかった。印象的だったのはステアリングの軽さです。パワーステアリングのアシスト量をいちばん抑えてみましたが、それでも軽い印象でした。すごく楽だと思います」

いっぽう初めてのSUPER GT挑戦となる大津選手は、走行終了後にマシンを降りたばかりで、まだ興奮の余韻を感じさせつつ、このように印象を教えてくれた。

「昨年まで走らせていたF3と比べると、まず加速感がすごかったです。ただクルマの動きは戸惑うほどではなく、走らせた印象も道上さんと大きな違いはなかったので、安心しました。これからデータロガーなどを見て研究し、開幕前のテストに臨みたいと思います」

今回、無事にシェイクダウンを終えたModulo Drago CORSEは、2月3日にHondaウエルカムプラザ青山にてGT300参戦チーム体制発表会を行い、その後2月15日には、正式なマシンカラーリングが発表される見通し。今年のSUPER GTは、GT300クラスのModulo Drago CORSEに注目だ!

(text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)