Modulo Drago CORSEのNSX GT3がシェイクダウン!①
今シーズンよりGT300に参戦する、Modulo Drago CORSEのNSX GT3がいよいよ始動! まずはシェイクダウンということで、富士スピードウェイにて走行テストを行った。
この日、富士スピードウェイのピットに運び込まれたのは、今年に入って日本へ到着したばかりというNSX GT3。東京モーターショーではラッピングされた車両が展示されていたが、それとは別の個体のようだ。ツインリンクもてぎで開催されたスーパーGT最終戦に展示されたNSX GT3がラッピングされ、モーターショーで展示されていたということだろうか。
ボディは素材であるドライカーボン柄そのもの。ロサンゼルス・オートショーで展示されていた車両はクリア塗装がされていたが、Modulo Drago CORSEのNSX GT3はスポンサーであるModuloやKENWOODのロゴが貼られるのみで、よりいっそう迫力を感じさせる。
エンジンは基本的に市販モデルと同じ3.5リッター直噴V6ツインターボ。ただしGT3レギュレーションによりハイブリッドシステムは降ろされ、純粋なミッドシップ&リア駆動マシンとなる。トランスミッションはパドル式を採用する。なおステアリング位置は左だ。
全体的なシルエットは市販モデルのNSXを踏襲しているが、間近で見るとグラマラスなフェンダーラインや大きく開けられたフロントのエアアウトレットが迫力を感じさせる。いっぽうで前後の灯火類やドアノブなどは、アメリカ仕様アキュラNSXの純正品をそのまま使用する。
各部の作り込みはさすがにレーシングカーといった印象だが、よく見るとあちこちに「NSX GT3」の車名ロゴが刻まれているのが興味深い。
今回のシェイクダウンは、チーム代表兼ドライバーを務める道上 龍選手と、コンビを組む大津弘樹選手の2名が担当。イタリアのJASモータースポーツから運ばれたマシンを日本の走行環境に合わせて整備し、タイヤも標準装着のピレリからヨコハマへと変更しているため、まずは「どんなマシンなのか感触を見る」ことが目的とのこと。
ただ残念ながら、前日に降った雪のため、午前中の走行はキャンセル。シェイクダウン走行は午後に行われることとなった。その間にもピットでは整備が続き、1度〜2度という低い気温に合わせてフロントやサイドの開口部に「目張り」などが行われた。
走行風景や走行後のドライバーコメントは続報記事で紹介するが、同チームは今週末の2月3日(土)、Hondaウエルカムプラザ青山にてチーム発表会を行う。入場無料でドライバートークショーやプレゼント抽選会などが行われるで、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)