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【LA17】3列シートを備えるMDXスポーツハイブリッド

新型車の発表はお預けとなったロサンゼルス・ショーのホンダ&アキュラ・ブースだが、前者ではアコード2.0Tが初めて実車展示されたり、後者で今季の活躍が期待されるレーシングマシン、NSX-GTそしてARX-05が披露されるなど見どころはたくさん。そんなアキュラ・ブースで存在感を示していたのが、ミドルサイズSUVのMDXだ。

MDXの現行モデルは、2013年に誕生した3代目。前年2017年モデルにて、最新アキュラのファミリーフェイスである「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」を採用した。そのマイナーチェンジで同時に追加設定されたのが、RLX(日本名レジェンド)やNSXと同様の3モーター・スポーツハイブリッドを搭載した「MDX Sport Hybrid」である。

フロントにV型6気筒エンジンを横置き搭載し、リア左右にそれぞれモーターを配置し後輪を駆動するシステムはRLXと同じ。ただしエンジンはRLXやNSXの3.5リッターではなく、3リッターV6となる。トランスミッションは7速DCT(ガソリンエンジン車は9速AT)だ。

エンジンとモーターを組み合わせたシステム最高出力は321hpで、3.5リッターV6を搭載するガソリンエンジン車の290hpに比べて31hpアップ。シフトボタン手前のスイッチで操作できるインテグレーテッド・ダイナミクス・システムにより、コンフォート/ノーマル/スポーツ/スポーツ+という4つの走行モードを選択することができる。

シート配置は2+3+2の7名乗員が標準だが、2列目シート中央に大型のアームレストを備えるキャプテンシート仕様の6名乗員も選択可能。またサードシートのバックレストを前方に倒すと、ラゲッジルームとフロア高さが揃った広大な荷室が出現する。

現行MDXでは安全装備の充実も図られており、ホンダセンシングのアキュラ版である「アキュラ・ウォッチ」の最新スペックを標準搭載。衝突軽減ブレーキや車線逸脱警告、前方車接近警告、車線逸脱防止支援機能、アダプティブ・クルーズ・コントロール、路面逸脱抑制機能などが装着される。

このアキュラ・ブースでは、同ブランドの現行車種であるILX、TLX、RLX、RDX、MDX、NSXという6モデルの内外装ラインナップがひと目でわかるディスプレイも展示されていた。来場者が『自分でアキュラのこの車種を購入するなら…』と妄想(?)できるのは楽しいけれど、ボディカラーのバリエーションがちょっと偏っている気もするような…

(photo&text:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)