【女子旅4-5】NAKAJIMA RACINGでSFドライバー体験!!
「こんにちは~! お待ちしてましたー!!」
水村リアちゃん、結城みいちゃん、そしてスペシャルゲストの松浦孝亮選手を元気な声で迎えてくれたのは、NAKAJIMA RACINGでプロジェクトコーディネーターを務める平野 亮さん。塗り替えたばかりだという濃いブルーが鮮やかな社屋は、名門チームに相応しいクリーンな印象。そしてやっぱり、広くて大きい!
NAKAJIMA RACINGといえば、ロータス・ホンダのレギュラードライバーとして日本人初のF1フル参戦を果たし、その後は5年間に渡って走り続けた中嶋 悟さんが代表を務めるレーシングチームです。同チームは国内レースで活躍するだけでなく、中野信治選手、高木虎之介選手というふたりの偉大なF1ドライバーを輩出するなど名門として知られ、現在もSUPER GTとスーパーフォーミュラに参戦中。
SUPER GTでは「Epson Nakajima Racing」として、松浦孝亮選手とベルトラン・バゲット選手が参戦。スーパーフォーミュラには「TCS NAKAJIMA RACING」として、中嶋大祐選手とナレイン・カーティケヤン選手が参戦しています。
「あれっ? NSXーGTはないんですかぁ?」
広くて清潔なファクトリーに響く、リアちゃんの第一声。そこには整備中のスーパーフォーミュラと、かつてNSXの前身として活躍したホンダ HSVー010の姿が!
「もう来週からセパンでのテストが始まるので、船積みしちゃったんですよ~」
平野さんがそう答えると、鈴鹿1000kmで優勝したマシンとの再会を楽しみにしていたふたりは少し残念そうな顔に。すると平野さんは、『これに乗ってみなよ!』とビッグサプライズをくれたのです。なんと中嶋大祐選手がドライブするDallara SF14を指さしたのでした!
これにはふたりも大喜び。特に今年N-ONEオーナーズカップに参戦したリアちゃんは、コトの重大さがわかっているようで、ガッチガチになりながらも大興奮していたのでありました。
そのあともリアちゃん&みいちゃんは、HSV-010のコックピットに潜り込むなど(イベント用だろうか、なんと助手席が着いていた!)ファクトリー見学を満喫したのでした。
そして社屋の2階へお邪魔すると、NAKAJIMA RACINGの「頭脳部屋」と呼ばれる一室があり、当日もエンジニアの方がデータを解析していました。平野さんのデスクもここにあり、様々なマル秘データがあるそうです。なかでも面白かったのは、3Dで作ったピットの設計図。平野さんいわく「これほとんどボクの趣味みたいなところがありまして。あんまり細かく作るもんだから、メカニックたちに怒られるんですよ(笑)」だそうです。
廊下の広間には、松浦選手とバゲット選手が獲得した今年の鈴鹿1000km優勝トロフィーをはじめ、NAKAJIMA RACINGの歴史を刻んだカップや盾が燦然と並べられていました。かつてフォーミュラ・ニッポンでタイトルを獲得したときの集合写真を見たリアちゃんが「平野さん、わっかーい!!」と言ってはしゃいだのはナイショです。
ところで平野さん、中嶋代表ってどんな人ですか?
「そうですね……。ひとことで言うと、レースでは絶対に怒らない人です」
怒らないんですか?
「はい。メカニックがなにか失敗をしたとしても、『次がんばれ』と優しく言うだけで、絶対に怒らない。そこが、本当にすごいと思います」
へぇ! じゃあ、誰が怒られるんですか?
「……ボクです!」
NAKAJIMA RACINGがトップチームであり続ける理由は、こんなアットホームな部分にもあるのかもしれませんね!
2018年もNAKAJIMA RACINGの活躍を応援したいと思います!
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PHOTO:Kiyoshi WADA(和田清志) TEXT:Kouki YAMADA(山田弘樹)
取材協力:ホンダアクセス(TEL:0120-663521) www.honda.co.jp/ACCESS/
ステップワゴンModulo X
SPECIFICATION
□全長×全幅×全高:4760×1695×1825mm□ホイールベース:2890mm□車両重量:1700kg□乗車定員:7名(ベンチシート仕様は8名)□エンジン形式:水冷直列4気筒DOHC+ターボ□総排気量:1496cc□最高出力:150ps/5500r.p.m.□最大トルク:20.7kg-m/1600-5000r.p.m.□変速機:CVT□サスペンション型式(F/R):マクファーソン式/車軸式□ブレーキ型式(F/R):ベンチレーテッドディスク/ディスク□タイヤサイズ(F&R):205/55R17□車両価格:366万5000円