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「ユーロR」の再来を感じさせる、USアコード2.0T

すでに北米市場で発売が開始されている、10世代目となる新型アコード。通常のガソリンエンジンと、正常進化型のハイブリッドに加え、高性能モデルとなる「2.0T」が追加された。

アコード2.0Tにおける最大のトピックは、車名のとおりエンジンにある。新型シビック・タイプRに搭載されるK20C型ユニットと多くの部分を共有しつつ、シビックより大柄な車体やジェントルな乗り味に合わせて仕様を変更。小径ターボチャージャーを装着することでレスポンスを高め、低中回転域での扱いやすさを向上させているとのこと。

最高出力は252hp/最大トルクは37.7kg-mと、いずれもシビック・タイプRに比べて抑えられているものの、トランスミッションは新開発の10速ATに加え、6速MTもラインナップ!

 

シビック・タイプRと同型エンジンを搭載するアコードのMT車というと、今なお多くのファンをもつ名車アコード・ユーロR[CL7]が連想されるが、新型アコード2.0TもCL7のように、実用性と高い質感を兼ね備えたスポーティセダンとして長く愛されるモデルとなるだろうか。

なお、新型アコード2.0Tの車両価格は3万0310ドル(約338万円)と発表されている。シビック・タイプRに比べ、約100万円も抑えられたプライス設定は魅力的だ。


 

現在のところ、日本国内におけるアコードのラインナップはハイブリッドのみ。今秋よりシビック・セダンが導入されたために、おそらく10代目アコードが日本導入される際も同様の車種展開が予想される。しかしながら、名車ユーロRの復活を思わせる新型アコード2.OTの導入に、微かな期待を抱かずにはいられない!

(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)