北米フィット Sport HFP仕様はタイプR風味⁉︎
現在発売中のホンダスタイル87号でも紹介している、マイナーチェンジを受けた新型フィット。スポーティグレードのRSや、ハイブリッドSなどに用意されたロングバンパーが特徴的ですが、海の向こうアメリカではハイブリッドモデルは存在せず、ガソリン車のみ。その北米フィットのスポーティグレード「FIT Sport」の、さらにスポーティムードを高めたモデルがHFPパッケージ装着車両です。
ホンダ・ファクトリー・パフォーマンス(HFP)とは、北米ホンダ車に用意される純正アクセサリーブランド。日本国内でホンダアクセスが展開する”Modulo”のアメリカ版といえばわかりやすいかもしれません。そのHFPパッケージ仕様は、FIT Sportをベースにルーフスポイラー、HFPエンブレムの備わるサイドステップ、そして専用ホイールを装着。インテリアではアルミニウム製ABCペダル、HFPエンブレム付きフロアマットに加え、「タイプR」シリーズを彷彿とさせるチタン製シフトノブが装備されます。
エンジンや脚まわりはベースのFIT Sportから変更なく、シートも国内仕様フィットRSと同様となるなど、「タイプR」テイストというにはちょっと物足りない印象があるものの、それでもチタン製シフトノブの存在感や赤いフロアマットには、ホンダファンならばそのイメージを重ねてしまうはず。日本市場に用意される数少ないコンパクト・ハッチバックであり、リアディスクブレーキほか数々の専用装備を誇るフィットRSにも、同様のパッケージあるいは『フィットRS Modulo X』なんていうモデルの登場にも期待してしまいますね。
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)