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【リア’s レポート】SUPER GT Rd.5(富士)予選

毎年、楽しくてあっという間に過ぎ去ってしまう夏。皆さん、今年も楽しい夏を過ごせてますか? 暑い夏、モータースポーツ観戦でアツくなる事を忘れちゃいけない! 8月に入り、SUPER GTは早くもシーズン後半戦に突入。8月5〜6日の両日、第5戦が開催されました。

シリーズ中で唯一、1年に2度のSUPER GTが開催される富士スピードウェイでは、夏休みの影響もあり小さいお子さんの家族連れやワイワイ楽しそうな学生グループのお客さんも多く、サーキットは5日(土)から賑わいを見せていました。

レースウィークに台風の接近が予想されていましたが、土曜日は厚い雲に覆われつつも富士スピードウェイはドライコンディション。8時50分から開始された公式練習の時にはすでに気温25度、路温29度! この時期らしい暑さと湿気の朝からスタートしました。

Moduloサポートチームの#64 Epson Modulo NSX-GTを、この週末一番初めにコース上へと進めたのは松浦孝亮選手。午前中に行われたフリー走行では、各チームが午後の予選へ向けて、持ち込んだセッティングとタイヤのマッチングの最終調整の為に走行を重ねます。

ベルトラン・バゲット選手へドライバーが交代したあとも、#64 Epson Modulo NSX-GTは順調に走行。公式練習では持ち込んだタイヤのうち、ハードめのタイヤを主に使用してセットアップを進めていきました。

各クラス専有走行の時間も終わり、公式練習で上位に並んだのは富士スピードウェイをホームコースとするレクサス勢。ウェイトも積んでいるチーム多いはずなのに、速い! 富士スピードウェイではやはりレクサスが強いのか…と多くの人が感じたことでしょう。我らが#64 Epson Modulo NSX-GTは、マシンに多少のアンダーステアが出るなど公式練習では総合13番手。同じくModuloサポートチームである#100 RAYBRIG NSX-GTも思ったようにタイムが伸びず、15番手で走行を終えました。

とはいえ、トップから15位まで全車のタイムがわずか0.8秒差に収まるという大接戦。午後2時過ぎから開始となる予選の予想はまったくわかりません。各チームが慌ただしく予選前の時間を過ごす事となりました。

GT300クラスのQ1が終わり、定刻通りに開始されたGT500のQ1は15分間。毎戦のごとくすぐにピットアウトするチームはなく、残り10分で一番に走行を開始したのは午前の公式練習でトップタイムを出した横浜タイヤを装着した19号車。その直後、DUNLOPタイヤの64号車バゲット選手が後に続きコース上へとマシンを進めました。さらに残り7分をきったところで、ヨコハマタイヤを装着する#16 MOTUL MUGEN NSX-GTが最後にピットアウト。

 

公式練習時の全車のタイム差が僅差であったため、Q2進出を目指してソフトのタイヤを選択した#64 Epson Modulo NSX-GTでしたが、車両セッティングと上手くマッチングする事ができず、残り1分で次々と更新されたタイムアタック合戦の結果13番手となり、わずかな差でQ2進出を逃してしまいました。朝よりタイムを思うように出せずにいた#100 RAYBRIG NSX-GTは、15番手でQ1を終えました。

予選Q2に進出できるのは、予選Q1の上位8台。1番手から8番手までのタイム差は、なんと0.352! コンマ4秒にも満たない僅かな差が、決勝グリッドの位置を大きく分けてしまいます。まさにSUPER GTならではの厳しさを感じる結果となりました。

 

その後に行われたQ2では、#8 ARTA NSX-GTがポールポジションを獲得! 今季3度目のポールポジションは、地元レースとなるレクサス勢にも大きなインパクトを与えたのではないでしょうか。同じNSX-GTの活躍に嬉しさを抱きつつ、我々もできるはず…と、#64 Epson Modulo NSX-GT&#100 RAYBRIG NSX-GTの2チームでは決勝へ向けて熱の入ったミーティングが行われていました。

(TEXT:Leah MIZUMURA 水村リア)