チーム・ペンスキーがACURAと合体!
アメリカを代表するレーシング・チームであり、インディカー・シリーズやNASCARなど多くのカテゴリーに参戦しているチーム・ペンスキーが、2018年よりホンダの高級ブランドであるACURA(アキュラ)と提携してレースに参戦することが発表された。
「チーム・ペンスキーがホンダ陣営に移籍!?」と、インディカー・シリーズのファンなら驚くかもしれない。佐藤琢磨選手が見事に優勝を飾った今年のインディ500で、シボレー・ユーザーの中心的存在であるチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベスと熱いバトルを展開したことは記憶に新しいからだ。
しかし今回発表された、「チーム・ペンスキー&アキュラ」の提携はIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)においてのこと。最高峰のPクラスに、DPi規定のプロトタイプマシンで参戦するという。
DPi規定が導入されたのは今シーズンからで、初年度となる今年はキャデラック、マツダ、そしてニッサンの3メーカーが独自のマシンを開発して参戦している。開幕戦のロレックス・デイトナ24時間耐久では、キャデラックが見事に優勝を果たした。
来シーズンから参戦するチーム・ペンスキーは、このDPi規定に基づく新型マシン『ARX-05』をアキュラと開発し走らせる。エンジンはアキュラAR35TT(3.5リッターV6ツインターボ)エンジンを搭載する。
新車の公式戦デビューは、2018年1月のロレックス・デイトナ24時間耐久レースになる模様。同レースにはNSX GT3も参戦しているが、どちらもACURAブランドでの参戦であり日本人ドライバーが参戦する可能性は高いとは言えないが、ぜひアメリカのサーキットで日の丸が掲げられる姿をまた見たいものだ。
(TEXT:Kentaro SABASHI 佐橋健太郎)