【S耐】Modulo CIVIC TCRに超強力ドライバー登場!!(2)
そして迎えた決勝日の朝、ピットでチームメイトとミーティングをしながら楽しそうに笑う道上選手の姿を発見!
「WTCCの方が技術的にも体力面でも大変だとは思うけど、S耐にはS耐の面白さや奥の深さがある。マシンも同じシビックとはいえ、全然別物。でもS耐耐久は、みんなで作り上げている和気藹々としたレースの雰囲気がとても楽しい!日本語のジョークも通じるしね(笑)」
と、世界を股にかけて戦っている道神(みちがみ)様こと道上選手も、久しぶりの日本でのレースを楽しんでいる様でした☆
さて決勝の4時間耐久レースは幸内選手からスタート。そしていつもと違う少し緊張した表情の土屋選手にドライバーチェンジ、なんと1時間以上に渡ってセカンドスティントを走行しました。もともとスプリントレース用マシンということもあって、Modulo CIVIC TCRにはエアコンが装備されていません。そんななか走りきった土屋選手、さすがにマシンを降りた直後はお疲れの様子…。
その後も順調にポジションをキープしていた97号車でしたが、終盤、最後のスティントを道上選手が走行中にタイヤがバースト! 緊急ピットインして大きな遅れを取ってしまいます。気温・路面温度が予想よりも上昇したことも要因のひとつか、他チームでもタイヤトラブルに苦戦する姿が見られました。
97号車はタイヤ交換の後に上位を猛追しましたが、惜しくもクラス4位でフィニッシュ。悔しくも連続表彰台は逃してしまいましたが、これもレース! ウェイトハンデを搭載しながらもライバルに劣らないマシンの速さと、それぞれ久しぶりとなったレースの感触に自信を感じた土屋選手と道上選手、そして幸内選手からは「次は必ず勝てる」と、ポジティブなコメントしか頂けませんでした☆
速いだけじゃ勝てない。体力面でも強くなくては勝てない。そしてもちろん「運」も必要。土屋選手、道上選手、幸内選手の活躍を通して、S耐のモータースポーツとしての極意を感じました。でも一番の極意は三人の笑顔と「楽しかった!」という言葉。数々のレースに勝ってきた二人から学ぶ、一番の勝つ為の要素なのかもしれません☆
なお優勝したのは98号車のModulo CIVIC TCR。最大のライバルが見事に表彰台のてっぺんに立ち、開幕からの連続表彰台記録が続いています。そして今回から登場したVWゴルフ GTI TCRも、熟成が進めばどんどん速くなっていきそうです。
次戦の第4戦は、7月15-16日にオートポリスで開催予定。次こそは絶対表彰台の上で、その笑顔を見せてくれると信じてます!
(text:Leah MIZUMURA 水村リア)