【S耐】Modulo CIVIC TCRに超強力ドライバー登場!!(1)
開幕からTCRクラスで2戦連続の1-2フィニッシュと、Modulo CIVIC TCRの快進撃が続くスーパー耐久シリーズ。第3戦の舞台は日本のモータースポーツの聖地、鈴鹿サーキットです。
そして今回は、Moduloスマイルとして活躍中の水村リアが、普段のマイクをペンに持ち替えてレースの模様をレポート! もちろん原稿を書くのはペンじゃなくてキーボードですけど笑
さて6月10日(土)に行われた予選、鈴鹿サーキットは早くも夏の到来を感じさせるような熱気でいっぱい。それもそのはず、97号車のModulo Racing Projectはドライバーラインナップを一新!
Moduloの開発アドバイザーにしてドリフト界の「キング」こと土屋圭市選手。そしてホンダを代表する”現役レーシングドライバー”、世界の道上 龍選手。そしてワンメイクレース界では知らない人はいないほど熟練の技を誇り、ヘルメットペイント界でも達人である幸内秀憲選手の3名が参戦したのです。
なかでも注目を集めたのは、なんと14年ぶりのレーシングドライバー復帰となった土屋圭市選手。FRやMRのイメージが強い「ドリキン」だけど、さすがキングはFFでもキングです。土屋さんらしい走りでModulo CIVIC TCRを乗りこなすも、マシンのハンドリングにはイマイチ納得がいかない様子…。
「土屋さん、もっと攻めて下さい!」
そこで声をかけたのが、今シーズンからWTCCに参戦中の道上選手。先輩・後輩関係なしとばかりに「攻め」のアドバイスを送ると、キングは確実にタイムアップ。最大のライバルである98号車Modulo CIVIC TCRを上回るタイムを叩き出しました。これにはチームも驚きを隠せず、ピット内には思わず拍手が巻き起こるほど。
今シーズンのスーパー耐久では、これまで決勝レースはグループ1/2と分かれての開催となっていましたが、今回の第3戦は『S耐サバイバル』と名付けられた4時間耐久。決勝レースは従来どおり全クラスが混走となります。それだけに予選順位よりも決勝に向けたセットアップを重視するのかと思いきや、予選が近づくにつれて本気モード全開になっていくのはさすが。
また今回の97号車と98号車は、これまで2戦の成績により、ともに30kgのウェイトハンデを搭載。それでもクラス3番手の予選タイムを出したことで、さすがのキングもクタクタ??
「サーキットは峠道に比べて安心して走れるからか、全然疲れないね!」と、予選後には余裕すら感じさせた土屋選手。その体力はさすがプロフェッショナル! 本当に14年ぶりのレースなんですか〜!?
(text:Leah MIZUMURA 水村リア)