2016 SUPER GT Rd.3（もてぎ）決勝
2016年のSUPER GTもいよいよクライマックス。最終ラウンドとなるツインリンクもてぎは、熊本地震の影響によりキャンセルとなった第3戦オートポリスの代替レース（11/12土曜日）と、最終戦ツインリンクもてぎラウンド（11/13日曜日）のダブルヘッダー。そのため従来とは若干異なるレース形式にて行われた。
まずSUPER GTの特徴でもあるウェイトハンデだが、11/12（土曜日）は前戦までに獲得したドライバーズ・ポイントに応じ、ポイント数×1kgのウェイトハンデを搭載する。最終戦となる11/13（日曜日）は、例年同様にウェイトハンデ無しのガチンコ勝負だ。そして土曜日・日曜日はそれぞれ独立した1day開催のレースとなるため、午前中に各チームのドライバーが1名ずつエントリーする15分の予選を行い、決勝グリッドを決定する。
第3戦が行われた11/12（土曜日）は、前日の雨とはうってかわり朝から晴れ間がのぞいたが、朝9時すぎに行われたGT500の予選開始時にはまだ路面の一部は濡れた状態。予選が進むにつれてレコードラインが徐々に表れてきたが、路面のほとんどは濡れた状態。予選ではこの最終戦からバージョン3の新エンジンを投入したレクサスRC F勢が速く、ホンダ勢のトップは#100 RAYBRIG の4番手。続く5番グリッドには#64 Epsonがつける。以降、#15 ドラゴモデューロが7番手、#8 ARTA が9番手、#17 KEIHIN が13番手のグリッドをそれぞれ獲得し、午後の決勝レースに挑むこととなった。
晴天は続き、午後に決勝レースが行われるころには、路面は完全なドライコンディション。スタートからアクシデントが多発するなか、4番グリッドからスタートした#100 RAYBRIG を筆頭にNSX勢はみなペースが上がらず、後方グリッドからスタートしたレクサスRC Fや日産GT-Rに追いかけられる展開に。
レクサスRC F勢が圧倒的なスピードを見せマシンの仕上がりの良さを感じさせるなか、優勝を飾ったのは#24 GT-R。第4戦SUGOに続いてタイヤ無交換作戦を成功させ、とくにラスト数周に渡って#39の追撃を抑えきった走りは観客を沸かせた。NSX CONCEPT-GT勢はタイヤカスが剥がれにくくなる「ピックアップ」という症状に苦しみ、全体的にペースを上げることができずに後方集団を形成。10位〜13位を占めるという結果になった。なお#17 KEIHIN はギアボックス・トラブルのためリタイアとなっている。
2016 SUPER GT 第3戦（ツインリンクもてぎ）決勝結果
1位 24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R 佐々木大樹/柳田真孝
2位 39 DENSO KOBELCO SARD RC F H.コバライネン/平手晃平
3位 36 au TOM’S RC F 伊藤大輔/N.キャシディ
4位 6 WAKO’S 4CR RC F 大嶋和也/A.カルダレッリ
5位 19 WedsSport ADVAN RC F 関口雄飛/国本雄資
6位 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明
10位 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也
11位 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀
12位 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 武藤英紀/牧野任祐
13位 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット
DNF 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/小暮卓史