地球の裏側で「フィットSUV」が登場
アーバンSUVと呼ばれる高いデザイン性と実用性を特徴とするコンパクトな都市型SUVは、いま世界中で人気の高いカテゴリー。とくに輸入車では欧州メーカーを筆頭に車両価格200万円ぐらいからという戦略的なプライス設定もあり、日本国内でも販売数を伸ばしている。
そんなコンパクトSUV市場にホンダが送り込んだのが、新型「WR-V」だ。CR-V、HR-V(日本名ヴェゼル)、そしてアジア圏向けのBR-VというSUVラインナップに新たに加わったWR-Vが、2016年サンパウロ国際モーターショーで発表された。
このWR-V、ボディサイドを見れば一目瞭然ながら、ベースとなっているのは現行フィット。ルーフレールやフェンダーモールを追加、さらにフロントマスクを立体感のある専用デザインとすることで、SUVらしさを表現している。開発を担当したホンダR&Dブラジルによると、タフでありながら都会的なSUVデザインと高いユーティリティ、広い室内空間をコンパクトなボディーサイズで実現。さらに、優れた燃費性能と安定したハンドリング性能を兼ね備えているとのこと。
このWR-Vは南米地域での販売を予定しており、ブラジルでは2017年前半に発売する予定。なおブラジルではコンパクトSUVの人気が高く、先代のGEフィットをベースにした「FIT twist」も発売されていた。FIT twistもRVテイストを高めた外観を持っていたが、フィットベースのSUVという印象が強かった。それに比べると新型WR-Vは専用デザインの箇所も多く、よりクルマの住み分けが進んだ印象が強い。